Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第二話のあらすじ 
* * *
 100年前、世界中が戦争状態にあった時代。
 時を操る女神『不死鳥』憑きの巫女ティアーナ・カルナティウスは、戦争を収めるための生贄に捧げられようとしていた。
 しかし、一人の女性にすべてを負わせて、狂った戦争状態を終わらせようとする動きに疑問を抱いた一人の青年『ストラジェス』は、彼女が生贄にされずに済むよう――決定的な戦力を手中に収めるため、属性の源泉である光闇の神剣の力を制御する『ストラジェスの神具』を作り出すことに成功する。
 しかし、強大な力を手中にして理性を失い暴走したストラジェスは、事態を憂いたティアーナと属性継承者たちによって、アクアヴェイル公国王城深くに幽閉されてしまう。
 属性――即ち神の力の領域である自然に干渉できる力が現れた事実。
 そのことを危惧した光の属性継承者『ヴェレントージェ女王』は、生き残った世界のすべてから、戦争の『記憶』を消し去った。
 そして歴史は数十年の長きにわたり『消失』した――。
 
 不死鳥憑きの巫女ティアーナ――ティナ・カルナウスは、カイオス・レリュード共に訪れた古代図書館で、ついに自らの正体と歴史の消失の記憶を取り戻す。
 同時に、古代図書館の地下に安置されていた、ストラジェスの神具を護るかりそめの巫女シェキア・リアーゼが、封印したはずのストラジェスに襲撃された事実も知る。
 ストラジェスは、現アクアヴェイル国王を巧みに操り、またダグラス・セントア・ブルグレアから自由になった七君主の力をも利用して、封印からの復活を果たしていた。

 アクアヴェイル国王、ストラジェス、そして七君主までもが一体となった存在から、ストラジェスの神具の一つ『土の神剣の封印』を何とか持ち帰ったティナとカイオス。
 道中の様々なやりとりの中で、彼女はついにカイオス・レリュードへの本心を自覚する。
 そんな彼女の様子を偶然目にしたストラジェスは、彼女の『ありのままの姿』に狂った嫉妬心を爆発させる。
 『戦争だ』。
 そう呟いて、彼は雑踏に消えていった…。

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