Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第二章のあらすじ 
* * *
 石版を盗んだ犯人(仮)として、王の審問を受ける事になってしまったティナとクルス。
 クルスの機転(というか、思いつき)で、何とかその場を凌ぐが、何と今度は石版奪還に赴く王女の護衛を依頼されてしまった。
 王国のお家騒動もなにやら絡んでいる様子。
 断れば牢屋に逆戻り。
 ティナの見立てでは任務遂行に最低十年。
 しかも、あの、町人Fまでが旅に同行するという。
 あまりの理不尽に、彼女は思わず天を呪うのだった。

 一方、ミルガウスの若き左大臣、カイオス・レリュード(実は町人F)は、誰もが寝静まった深夜、フードを目深にかぶった男に、『あるもの』を手渡していた。
 男は言う。
「石版の七つの欠片…その四つしか手に入らないとは」

 こぼれる声、そして、無言のカイオス・レリュードをあざ笑う男のその青い瞳は、不自然なほどに酷似し合っていた。

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