Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第四章のあらすじ 
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■ ティナ・カルナウス+α編

 石版の魔力に惹かれて寄って来た、種々雑多な魔族たちに追われながら、何とか辿りついたアレントゥム自由市。
 着いた早々、人間から忌み嫌われている混血児が出現したり、王女や左大臣が行方不明になったり、人里に魔族が寄ってきたりと穏やかではない。
 襲い来る魔族の群れに流石に苦戦するティナたちの前に一人の男が現れる。ティナたちは、アルフェリアと名乗った彼の乱入で何とかその場を凌ぐ。同時に、自由市の政府は街の中から結界を張り、自らを閉じことることで防衛の手段を取った。

 一方、連れ去られた王女を追って、『ダグラス』と名乗る赤眼の男と再会したカイオス・レリュード。
 それは、カイオスにミルガウスの石版を持ってくるように囁いた男だった。
 彼は言う。『ミルガウスを滅ぼして来い。』
 それに対し、カイオスは、ある取引を持ちかける。


■ ゼルリアの将軍編

 北の軍国、ゼルリア王国の元に、同盟国ミルガウスから石版が盗まれたとの知らせが入った。
 国王の命により、捜査のためアレントゥム赴くゼルリアのニ将軍、アルフェリアとベアトリクス。
 しかし彼らが街に着いたときには、既に街は魔族たちによって襲われていた。
 ティナ・カルナウスらと一時の邂逅を経て、魔族との攻防は街に内側から結界が張られることで終わる。
 しかし、そこに不穏を感じた彼らは、ある確信をもって、港に向かうのだった。


■ 海賊達編

 ふとした観光気分でアレントゥム自由市を訪れた、剛剣の海賊ロイド・ラヴェンとその仲間達。
 街中で襲われる混血児を助け、いいことしたと笑う間もなく、魔族たちに襲われる。
 絶望的な港の攻防戦は、しかし副船長の機転で何とか彼らの勝利に終わった。


■ ジュレス編

 美しい容姿を持つジュレスは、何か運命的なものを感じて自由市に来ていた。
 予感を引き当てるような魔族の急襲。
 彼女は闇に溶けて行く。


■ ウェイ編

 美しい容姿を持つウェイ。運命的なものを感じて彼女もまた自由市を訪れる。
 自らを街に閉じ込めて終わった自由市攻防戦。
 彼女は呟く。これは、きっと始まりだ、と。その真意はまだ見えない。


■ キルド族編

 国家集団に属さない最大の流浪民族、キルド族。
 商業を営む彼らは、続々とりんご祭り前に賑わうアレントゥムに集結しようとしていた。
 しかし、魔族に襲われた街の防衛により、街に入ることなく、閉め出されてしまう。
 その中には、キルド族とは異色の容姿を持つ少年が居た。
 彼が呟くクルスの名は、むなしく空に溶けていく。


■ カオラナ王女とレイザ編

 街への魔族の急襲を、予期したような笑みをみせる、カオラナ王女。
 彼女に沈黙してつきしたがう、レイザ。
 そこには、不穏な空気があった。

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