Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第六章のあらすじ 
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■ ティナ・カルナウス+α編

 希代の魔法学者、ダグラス・セントア・ブルグレア。
 政治家としても有能だった彼であったが、あるとき不慮の事故で最愛の息子を失ってしまう。
 深い悲しみは、彼を狂気に走らせた。
 彼は、強大な闇の意志『七君主』と契約し、世界の破滅を願う。
 彼の願いを受け取った『七君主』は、闇の石版を使って魔王を復活させようともくろみ、その準備として、自身の分身を幾多作り出した。
 ミルガウス左大臣『カイオス・レリュード』。
 彼も、また、その一人だった――。

 その事実を、当の『カイオス・レリュード』から聞かされ、言葉に窮するティナ。
 しかし、その時、突如眼前の遺跡、光と闇の陵墓が咆哮し、彼女の前でアレントゥム自由市は瓦解していった。
 その事実に呆然としながらも、必死に『カイオス・レリュード』に事態の深刻さと彼自身の真意を問うティナ。
 それに対して、カイオスは、彼女に自身が隠し持っていた闇の石版の最後のひとかけらを託す。
 その後彼は崩壊したアレントゥム自由市でもクルス・アベルとの再会を果たすと、再び遺跡を目指した。

 石版を携えて、光と闇の陵墓を進むティナ。
 そして、ついに彼女は邂逅する。
 金の髪。端正な容姿。そして、魔族の証である、赫い――真っ赤な瞳の持ち主。
 『ダグラス・セントア・ブルグレア』――別名、七君主マモン、と。
 そして、彼はティナに迫る。
 七つの石版の、その最後のひとかけら。
 全ては魔王を復活させるため。
 今こそ、こちらに渡せ、と。


■ ゼルリアの将軍+海賊編

 闇の石版の行方についての相談が一段落した直後、彼らは、突然『何者か』による、アレントゥムの崩壊に巻き込まれてしまう。
 何とか窮地を凌いだ後、何かしらの確信を持った副船長と、未だ事態の全貌がつかめない将軍アルフェリアは、一路、光と闇の陵墓を目指したのだった。


■ 右大臣と謎の青年編

 天と地と地の交わる聖地。
 ミルガウスの鏡の神殿。
 ダグラス・セントア・ブルグレアにとりついた七君主が、魔王を復活させるには、この聖地を破壊し、地獄から地上へ、魔の通り道を作らねばならない。
 七君主の命令によって、ミルガウスにやってきた意思ある七君主の分身『ダグラス』。
 空間魔法を操り、人智を超えた方法で神殿に迫るも、彼のたくらみは、すんでのところでミルガウス国右大臣サリエルによって阻止される。
 しかし、神殿は半壊し、細々とながらも、魔の通り道が、徐々に地上を犯し始めていた。


■ ジュレスとウェイ編

 それぞれが自分の結界によって、町の崩壊から身を守ったジュレスとウェイ。
 ある確信をもってアレントゥムの大戦遺跡『光と闇の陵墓』に向かった彼女らは、そこで邂逅を果たす。


■ カオラナ王女とレイザ編

 不穏な言動を繰る返すカオラナ王女は、ついに七君主にとりつかれた、ダグラス・セントア・ブルグレアと面を合わせる。
 カオラナを『ベリアル』と呼ぶ、七君主。
 そしてそれを当然のように受け入れる、カオラナ。
 己の無力を呪うレイザの祈りが通じたか、彼らの魔王降臨の儀式の進行は、一人の少女が遺跡に飛び込んできた事によって、一時的に停止する。
 少女と――ティナと対決するため、場を離れた七君主。
 カオラナとレイザは、ただことの成り行きを見守る。

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