Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第五章のあらすじ 
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 妾将軍の海域に赴いた、ティナたちは、そこで不気味な光球と接触する。
 禍々しい赤に光るそれの波動を受けて、船は激震、ティナは船の外に放り出されてしまう。
 ティナ、カイオス、アルフェリアの不在。
 心配する仲間たちの思いをあざ笑うかのように、光球の生んだ魔物が、次々と船に襲い掛かってくる。

 一方、船の外に放り出されていたティナたちは、海底からの不気味な魔力を感じ、その場にたどり着いていた。
 どことなく、過去に感じたことのある波動――ティナは、それが闇の石版の発する波動であり、海上の光球はこの場にいるイクシオンの分身で、ここにこそ、本体がいることを確信する。
 だが、自我をなくしかけた聖獣イクシオンの魔力の放出は、彼の眠る海底神殿を揺るがし、そこでティナとカイオスは、アルフェリアと別行動をとることになってしまう。
 二人で進む道のりの最中、ティナはふと、夢に出てきた人物について、カイオスに問うてみた。
 大版図を実現したソエラ朝の国王、デュオン。
 彼は、王子だった時分に後の『第一女王』の地位を約束していた女性の思いを裏切り、政策的な側面から『異民族の王の娘』シェイリィをその地位にすえていた。
 裏切られた女性の名前は、カレン・クリストファ。
 その後のカレンに関する記録は残されていない。
 夢の内容との奇妙な整合性から、ティナは彼女が『妾将軍』だったのではないのかと推測する。
 それを確信に変えようとした刹那、海底都市が振動した。

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