Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第八章のあらすじ 
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 イクシオンの棲む『妾将軍の宝の海域』から、無事に石版を入手し、ゼルリアの首都デライザーグに戻るティナたち。
 ことの次第を聞かされたゼルリア国王ダルウィンは、できる限りの『援助』として、王弟ロイドやゼルリア将軍『黒竜』アルフェリアを旅の仲間として送り出す。
 新たなる仲間を乗せ、新たなる地に向けて、海賊船は静かにゼルリアの首都デライザーグを去っていった。

 小さくなる陰影を見つめながら、ダルウィンは呟く。
 「あの紫欄の目の娘、十数年前に、今のままの姿で会ったことがある」と。
 それは、時の女神『不死鳥』を祭る村の巫女。
 だが、不死鳥の村は、十年以上前、闇の石版が砕け散る前兆としての『黒き竜』に滅ぼされて、村人は全滅していた。
 釈然としない疑念を胸に、ダルウィンは旅の無事を祈る。

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