ミルガウスとルーラの国境を守る、ミルガウス南方守護府にたどり着いたカイオスは、そこでかつて冤罪を着せられ投獄されていたシルヴァードと再会する。
ルーラ国堕天使の聖堂に入るための『印』を発行してもらうため、ひと時滞在するカイオス。
そこで領主は、左大臣と『よく似た男』が守護府に現れ、カイオスの行方を聞いて回っていたといった旨を伝える。
出自が不明の彼に、『石版を盗まざるを得なかった理由が、あるのではないか』と問いつけるシルヴァード。
しかし、領主の問いかけには答えないまま、彼は再び堕天使の聖堂を目指す。
一方、ルーラ国第四王女テスタロッサと行動をともにしているティナの元に、突然七君主の分身のひとりであるダグラスが現れ、カイオス・レリュードの行方を問う。
『ひょっとして、七君主がまたカイオスに働きかけをしていようとしているのではないか』。
ティナの不安、仲間たちの不信。
その傍らで、『死んだ』婚約者である『フェイ王子』を探すために、城を抜け出したテスタロッサの言葉の端々にも、何か不審の影がちらつくのだった。
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