Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第二章のあらすじ 
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 幻惑の術を受けてしまい、ティナたちに敵対してしまった、カイオス・レリュード。
 その真意は不明なまま、アルフェリアとクルスは、意思在るダグラスの――死に絶えた都で待ち受けている――という言葉を受けて、二人廃墟へと向かう。
 思いがけない離反に、呆然としたティナは、アベルや副船長とともにキルド族の隊商に取り残されていたが、仲間の戦力が分散したその隙を狙って、再び意思在るダグラスと、操られたカイオス・レリュードが現れる。
 戦い気力をなくしたティナをかばって、ダグラスとカイオスの二人と渡り合う副船長。
 その戦況が、追い詰められていくなかで、ティナは必死に戦う理由を見出していく。
 真意を明かさないカイオス・レリュードに対して――どうして、操られる必要があったのか、と。
 ひょっとしたら、自分の意思で裏切ることを拒んだためではないか――。
 そう、自分を奮い立たせ、不吉な『夢』の情景を締め出して、彼女は再び、戦線へと立つ。
 死に絶えた都へ――。
 キルド族の隊商を去るティナたちに、在る少年が語りかけた。
 自分は、キルド族の『ナナシ』だ。クルスに、約束を果たしに行くと、伝えて欲しい、と。
 異色の容姿を持った彼の言葉を胸に止めながら、ティナたちは、死に絶えた都を目指す…。

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