Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第三章のあらすじ 
* * *
 熱砂の砂漠を行くアルフェリアとクルス。
 クルスの不明な過去と、その戦闘能力に不審を抱きながらも、アルフェリアは来るカイオス・レリュードとの戦いのことに、気を移していった。

 一方、彼らを半日程度遅れて追うティナ、アベルそして副船長。
 小休止を取っていたティナは、カイオス・レリュードらしき少年の『夢』を見る。
 その最中に、彼と剣を合わせようとしたせつな、『引っ張られるような感じ』で夢から覚めた。
 不思議な感覚を引きずりながら、彼女は、一路、死に絶えた都を目指す。

 そして。
 暗く果てない過去の情景に曝されて、カイオス・レリュードは、ひたすらにそれを受け止めていた。
 赤い目の少年の記憶。
 逃げた先に追われ続けた記憶。
 そして、その果てに奪った数々の命。
 ミルガウスに居た自分に、七君主が働きかけてきた、そのときのことを。

 そんな『意思をなくした』彼を、ダグラスは操り、たどり着いたクルスとアルフェリアに向かって、戦うように命令した。

 そして、戦闘は始まった。

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