熱砂の砂漠を行くアルフェリアとクルス。
クルスの不明な過去と、その戦闘能力に不審を抱きながらも、アルフェリアは来るカイオス・レリュードとの戦いのことに、気を移していった。
一方、彼らを半日程度遅れて追うティナ、アベルそして副船長。
小休止を取っていたティナは、カイオス・レリュードらしき少年の『夢』を見る。
その最中に、彼と剣を合わせようとしたせつな、『引っ張られるような感じ』で夢から覚めた。
不思議な感覚を引きずりながら、彼女は、一路、死に絶えた都を目指す。
そして。
暗く果てない過去の情景に曝されて、カイオス・レリュードは、ひたすらにそれを受け止めていた。
赤い目の少年の記憶。
逃げた先に追われ続けた記憶。
そして、その果てに奪った数々の命。
ミルガウスに居た自分に、七君主が働きかけてきた、そのときのことを。
そんな『意思をなくした』彼を、ダグラスは操り、たどり着いたクルスとアルフェリアに向かって、戦うように命令した。
そして、戦闘は始まった。
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