Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第四章 再来 
* * *
 まっさらに晴れ渡った雪原に佇む集落に、不可思議な雑音が深々と響き渡っていた。
「ふはははは! 俺に怖気づいたか失敗作!! 観念して出てこい、俺が殺してやる!!」
 その男の傍らには、混血児の女――ウェイ。
 呆れたように傍らを見上げながら、優美な仕草で腕を組んでいる。
 二人を大きく囲む円には、ほとんど村中の混血児や異民族たちの姿がひしめき合っていた。
 警戒、というよりも戸惑い。
 ご近所の不祥事をひそひそ噂するような雰囲気で、対象をちらちら見ては視線があいそうになるとあわてて逸らす。
「わぁ…噂には聞いてたけど」
「聞いてたけど、何だ?」
 居丈高に声を張り上げる男を視界に収めて、建物から一歩踏み出したエカチェリーナは、まじまじと後ろから付いてきた青年を振りかえった。さらに続く村の村長――ディーンは相変わらず雪の塊を丸のみしたような表情で二者を見比べている。
 侵襲者と瓜二つ、否、同一人物に見えた。
 しぐさと表情で、まったく別人と分かるが。
「うわー、懐かしい人が来ましたね!」
 さらに後ろからアベルがひょっこりと顔を出す。
 王女がそれ以上何か余計なことを口にする前に、カイオス・レリュードは自ら口火を切った。
 声の主でなく、そのすぐ傍らに向かって。
「おい、そのうるさいのを黙らせてもらえないか」
 声をかけられた少女――にしか見えない少年は、ひょいと肩をすくめてみせた。
「あなたが彼に殺されれば黙るんじゃないかしら」
「そう言われて、黙って殺される奴もいないと思うが」
「まあ確かに」
 くすり、と女は笑った。
 隣の男に目くばせすると、男は煩わしそうに目を細めながら渋々、といった体で口を閉ざした。
 その一連のやりとりを視界に収め、カイオス・レリュードは目を細める。
「手懐けたのか。すごいな」
「彼の命の恩人なの」
 ウェイはにっこりとほほ笑んで、くすくすと続けた。
「あのね。私たちの目的ははっきりしてるの。教えてあげるわ。この世界のために、属性継承者を『一人』にしなければならない」
「世界のため?」
「ええ」
 ウェイは、確信に満ちた笑みで、カイオス・レリュードをまっすぐ見つめた。
 その視線は彼自身ではなく、その背後にいる――ウェイの姉の存在を意識しているようにも見えた。
「ナナシって子が教えてくれたの。第二次天地大戦で『歪んでしまった』世界のこと。その証として、属性継承者が二人生まれてしまったこと。歪みを正すために、そして、来るべき厄災から世界を護るために、属性継承者を『一人』にする必要があるって」
「…」
「だから私はフェイを殺さないといけないの!!」
 最大の歓喜の表情で、ウェイは笑いながら一歩踏み出した。
 カイオス・レリュードが何か言いかける前に、青年を押しのけて前に飛び出したのはアベルだった。
「なんてこというんです!?」
 少女は目にいっぱいの涙をためて、ウェイを真っ向から睨みつける。
「フェイおにいさまを殺すって…! あなた実の弟なんじゃないんですか!? バカなんじゃないですか!!」
「な! バカってなによバカって!」
「バカだからバカって言ったんです! こんな人が従兄だなんてうんざりです!!」
「なんですって! 私だってあんたみたいなお気楽王女が血縁だなんて、こちらから願い下げよ!!」
「言ってくれますねー!」
 本題と大分ずれたところで言い争いを始めた二人を横目に、ため息をつきながら、カイオス・レリュードは仕方なく今一人へと視線を向ける。
「で、お前も俺を殺しに来た、と」
「そうだ。七君主様の命ではなく、世界のためだ。皮肉なことに、運命が俺がお前を殺すように、仕向けている」
「………」
 それもそれで返答に困る事を、堂々胸を張って声を上げる。
 エカチェリーナが、黙って口を覆って顔をそむけた。肩が震えている。どうやら笑っているらしい。その傍らのディーンは、口を半開きにして茫然としていた。カイオスが横目で睨むと、二人とも似たようなタイミングで、失礼、とぎこちなく咳払いをする。
「その…何なんだい、アレは」
「何なんだろうな、俺が聞きたい」
 不毛に言葉を重ねてから、カイオス・レリュードはいまだにウェイと熱い議論を交わしているアベルに視線を遣った。
「おい、話が進まないから、黙ってろ」
「はーい」
 アベルにしてはおとなしく、戸口の脇へと退避してきた。
 改めて二人と向き合うことになったカイオス・レリュードは、どちらに向けるともなく口にする。
「属性継承者を一人にする、と簡単にいうが…それが何を意味するのか分かっているのか」
「ええ、分かっているわ!」
「仮に『二人存在している』者が一人になった場合――」
「だから、その状態がゆがめられているから、元に戻さないといけない…そういう話だってさっきから」
「『二人存在している』ことが、現時点で歪んでいるかどうかは問題じゃない、と思わないか」
「どういうこと?」
 沈黙した意思あるダグラスの傍らで、話を遮られたウェイは苛立ちを現すように爪を噛んだ。
 物事を狭い視点でしか捉えられない人間は、その思考に全く別の側面を指摘されると大体二通りに反応する。
 鼻白んで押し黙るか、髪を逆立てて逆切れするか。
「第二次天地大戦の遺恨であれ、何かの歪みであれ、四属性継承者が二人いることで今現在均衡が保たれていることは事実。だとすれば、それを一人にすることは、現在の『均衡』を『不均衡』とする行為だと思わないか? それとも――」
 一見気安げに投げかけられる青い視線が、それとなく色を孕む。
「実の姉を殺したいという自らの身勝手な願望に、世界のためとかいう大義名分が加わって、喜んで蒙昧したか」
「…っ」
 ウェイの視線が鋭くなった。彼女を取り囲む空気が研ぎ澄まされ、魔力に似た波動が立ち上がる。
 臨戦態勢。説得を挑発と受け取った人間が、それを真っ向からから吹き飛ばすように。
 どうやら彼女は、髪を逆立てて逆切れするタイプの方らしい。
 意思あるダグラスが、眉をひそめた。
「おい…ヤツを殺すのはオレだ」
「分かってる。私が倒したいのは、フェイだけよ。ただ…あいつを建物ごと吹き飛ばしちゃったら、あんたの殺したいヤツも衝撃で巻き込まれちゃうかもしれないわね」
 押し殺した声音と対照的に、爛々と輝く混血児の藍色の瞳が、カイオス・レリュードを烈火の視線で射抜いている。
「何も…何も、知らないくせに」
 うわごとのように、少女は呟いた。
 うつろな藍色の瞳の中に、歪んだ気迫がひそみ寄っている。
 周囲の人間たちがたじろぐのを肌で感じつつ、当の青年は視線をそらさず言葉を継いだ。
「知らないな」
「! …なんですって?」
「知りたくもないし、知る必要もないだろう。自らに都合のいい考えしか信じる気がないんだろうからな」
「あんたの言ってることも、大概詭弁にしか聞こえない!」
「俺の言葉を詭弁と断じるなら、せめてこちらの疑問にはっきり答えてもらえないか。属性継承者は、自然の理に則って術を使う。もともと二つに分かれていた力を『一つ』にするのに、何の反動も、副作用も起こらないと断言できるのか」
「っ!」
「さらに言えば」
 カイオス・レリュードは一歩歩をつめた。
 ウェイは唇をかみしめた。
 二者の間で、渡された拮抗する見えない鎖が、音を立ててきしんだようだった。
「土の神剣の力が不安定になっている。たかが風の力が暴走した程度のことで」
「その話は関係な…」
「神剣は、属性の力の源泉。ストラジェスの神具によってその力が制御されている。だが――その封印は盤石のものと言い切れるのか。もともと神剣の力に眼のくらんだ人間の施した不安定な封印に過ぎない。いつ解放されるかもわからない。とても不安定な」
「だから!」
「土の神剣がそういった状態ということは、他の神剣も似たようなものだ――こう推定することは決して暴論でも空論でもないことは、お前らでもわかるだろ。そんな不安定な力を受ける属性継承者が仮に『一人』となった場合、その力を果たして支え切ることができるのか。下手すると、属性の力それ自体に耐えきれず、『歪み』どころか『決壊』を招きかねない」
 深々と雪原に沈黙が落ちる。
 ただ一人、カイオス・レリュードは視線を上げて相手をじっと見据えた。
 髪を逆立てて逆切れする少女と、鼻白んで黙り込んだ男を。
「キルド族の男がお前らに何を吹き込んだのか知らないが、少しは自分の頭で考えてみたらどうだ」
「っ…」
 限界までため込んだ感情に、正論でふたをされ続けたウェイの忍耐が、とうとう限界を迎えたようだった。
 色をなくすほどかみしめた唇を震わせて、何事かはき捨てる少女の肩に、手を置いたのは意思あるダグラスだった。
 先ほどまでの呑まれた様子はみじんもなく、据わった目で相手を睥睨しながら、低く告げた。
「俺がまずあの失敗作を消し飛ばす。お前はそのあとゆっくり嬲り殺せ」
「ふざけんじゃないわよ。あいつムカつくわ」
 少女を取り囲む魔力が一段と強くなった。
 風、のようにも見える純粋な魔力の波動。術者を中心に円を描き、周囲の雪を巻き込んできらきらと日の光に舞い狂う。
「属性の力を中途半端にしか引き出せないクズ継承者なら、確かに一人じゃ属性の力は受けきれないでしょうけどね! あいにくこちらは『正統』な継承者なんだから!!」
「………」
 けたけたと笑うウェイの表情は、侮蔑と優越感に満ち満ちている。
 特に感情を動かした風でもなく、カイオスはただわずかに視線を細めた。何かを言いかけて、長く細く吐息を吐いた。
 一瞬視線を伏せた後、再び対象を見据えた視線に、一瞬前まで影さえなかった色がありありと浮かんでいた。
 視線に色を与えるなら、白。
 雪よりも氷よりも冷たく鋭い、絶対零度の視線。
「半端者には、半端者の戦い方がある」
 忍び寄るような調子で低く告げられた言葉は、さして張り上げた風でないにも関わらず、それを耳にしたものすべての臓腑をえぐる力を持っていた。
 はじめて、ウェイがわずかにひるんだそぶりを見せた。そして、その隙を埋めるように、魔力の放出をさらに上げた。
「何よ、いきなり――」
「何の準備もしていなかったと思うか?」
「え?」
「フェイが襲われ、再びその可能性がある中、魔力の高い混血児たちがこれほどの数居る中で、こちらが何の準備をしてなかったと思うのか?」
 決して張り上げる声音ではなかった。むしろ、穏やかにさえ聞こえた。
 蛇がしゅるりと地を這い、それとなく相手の背後に回り込んでいくような気味の悪い静寂を、敢えて『穏やかさ』と呼ぶのならば。
「はったりだ。陣や魔力の発動を感じさせる気配はない」
「そ、そうよ。言うに事欠いて出まかせを――」
「イクシオン」
「え?」
「妾将軍の守護聖獣。存在くらいは知っているだろう。氷と水と風とをつかさどる。その緻密な魔方陣は空間を超越した移動を可能にする。当然――お前らにそれと悟らせない細工を施すこともできる。そのくらいのことは」
 分かるだろう、と続く言葉が、さらに細められた視線とともに、相手を緩やかに絡め取った。
「お前らがその足を一歩でも前に踏み出せば、術が発動する」
 そうして、カイオス・レリュードは不意に視線を緩めると悠然と笑って見せた。話は終わりだ、と見せつけるように。
 その瞬間、確かに一瞬のこう着があった。
 青年の言葉は、果たして正か偽か。
 それが真実であるという根拠を示すものは何もない。かといって、全てが嘘と断じて踏みこむ危険を冒すべきでもない。属性継承者とはいえ、襲撃者はたった二人。いくら魔力の高さにモノを言わせようと、数十人で周囲を取り囲む、数の優位は覆せない。
 判断のためらいは一瞬だった。
 忌々しげに眉根を寄せたウェイがため込んだ鬱憤を解き放つように、顔を振りあげた。
「じゃあ、ここから魔力を開放して、村ごと吹き飛ばしてやるまでよ」
 しかしその一瞬のわずかなほころびが、付け込みこじ開けられる大きな油断となった。
「捕えろ!」
 ディーンのその言葉を引き金にして、二人を取り囲む村中の混血児たちが、一斉に距離をつめた。
 包囲の陣形。
 周囲を幾重にも囲まれ、逃げ場はない。
 はっとしたように、少女が顔をあげた。集中力が途切れ、うずたかく舞い狂う魔力がせつな、霧散する。驚愕に目を見開き、半開きの口で何かを言いかけた、その姿に網を放るように、繊細な魔力の糸が太陽の光を淡く遮って白い肌にまだら模様を落とす。
 攻撃ではない、捕縛の魔法。
「しまっ…」
 しかし度を失ったウェイに比べれば、意思あるダグラスははるかに冷静さを残していた。
 戦況の不利を一瞬で悟ると、空間を渡る術を発動させる。
「今日のところは退いてやる」
「くっ…」
 何か言いかける、ウェイの魔力ごと包み込んで、二人の姿は異空間へと消えた。
 静寂を取り戻した村の雪原に、魔力に吹き上げられた雪の粉だけが、きらきらと舞っている。


「ずいぶん騒がしかったようだね」
 呆けたような沈黙の中、雪原をさくさく静かな音を立てて現れたのは、淡い色彩を持つ聖獣イクシオンだった。
 氷と水の精霊は、屋内よりも屋外にいることを好む。
 透き通った瞳を柔らかく細めて、アクアヴェイル人の青年を微笑んで見上げた。
「ところで私は特に魔法陣を敷いた記憶はないんだけど」
「ええ!? そうだったんですか!?」
 いたずらを見破るような仕草で小首を傾げた精霊に、びっくりした声をあげたのはアベルだ。
 どういうことですか、と振り向きかけた少女は、雪原に崩れ落ちるように座り込んだカイオス・レリュードの姿を見止め、さらにびっくりする。
「カイオスが腰を抜かすなんて!!」
「抜かすか、うるさい、黙ってろ」
「うわー、なんか最近あなた、人前でのわたしに対する遠慮がゼロですね!」
 一応わたし王女ですよ、と腰に手を当てて膨れた少女に、ちらりと上目で視線を遣って、青年は深く息をついた。
「お前の記憶にはすでに存在しないだろうが、今、怪我のせいで戦えないんだよ」
「おお!」
 どこまで本気かぽんと手を打ったアベルに、再び何か言いかけて、カイオス・レリュードは結局口を閉ざした。
 エカチェリーナが腕を組んでその傍らに立つ。
「一応聞いてみるけど、どこまで本気でどこまではったりだったんだい?」
「さあな。ただ…王女とフェイを守れるだけの戦力がこちらになかったのは確かだ。まっすぐ攻め込んでこられるとほぼ持ちこたえられなかっただろうな。せめてその場に留め置く必要はあった」
「で、ゆさぶりに隙を見せたところを数に頼んでたたみかける、と。さすが、ミルガウス・ゼルリア戦線を収めただけのことはあるねぇ」
「…よしてくれ」
 にやりと笑った女に対してそっけなく青年は答えたが、謙遜というよりどこか物憂げな調子が漂っている。
「本当は捕えて色々聞ければよかったんだろうけどねぇ」
「それが現状最善の運び方だったろうな」
「まあ、口先だけのやり取りでこっちは何の被害も出ずにお引き取りいただけたんだから、最善に限りなく近い結果だろうけどさ」
 やりとりを聞きながら、おとなしくしていたアベルが不意につんつんと青年の肩をたたいた。
「あの、さっきの話が全部はったりだったっていうのは」
「ん?」
「属性継承者の『歪み』の話も、神剣が不安定で継承者が『一人』じゃ属性の力を支えきれないっていうのも、すべてカイオスの口から出まかせなんですか?」
「…出まかせ、というより は、いくつかの材料を観点を変えて、多少論理を組み立てなおした――要は『考えられ得る可能性の一つ』の話だ」
「んーと、さっきの話を聞いてたらですね。なんか矛盾するような気がして」
「どこが」
「『土の属性継承者』は、15年前にアルフェリアさんが手にかけた…、んですよね。アルフェリアさん自身は土の神剣を使ったことはあるけど、属性継承者というわけじゃない。だとしたら、今、土の属性継承者と言えるのは、お姉さんのジュレスさん一人だけ。属性継承者が『一人』でも、何の不都合なくイケる気がするんですけどー」
「………」
 アベルの言葉の後、しばらく沈黙があった。
 的外れ過ぎて、あきれ果てられてしまったんだろうか。いい加減不安になってきたころになって、カイオス・レリュードはぽつりとつぶやいた。
「お前…たまには論理的に話が分析できるんだな」
「! どういう意味ですか!!」
「いいところに気付いたねぇ」
 気色ばんだ王女に対して、エカチェリーナが笑みを含んで投げかける。首を傾けて向き直ったアベルに対して、
「つまり、落ち着いてちゃんと聞いていれば、カイオスの話は何の論理的な根拠もない、本当にただの『はったり』だったんだよ」
「けど、ウェイさんもふははははの人も頭っから信じ込んでましたよ」
「そりゃー、相手に冷静な判断できる余裕がなかっただけの話さ。もっと言えば、その『余裕』を見事に奪って見せた」
 いたずらっぽく笑う女を横目に、当の青年は辟易した表情で息をついている。
「一人じゃないですよ」
 不意に第三の声が割り込んできた。
 青年の、女の、王女の、混血児の村の村長の、聖獣の、そして村中の混血児の視線が、建物から姿を現した人影に吸い込まれるように集中した。
「おにいさま…」
 アベルの、どこか堅い声音につゆとも反応することなく、フェイは壁にしなだれかかると、力なく腕を組んだ。
「土の継承者は一人じゃない。『二人』います。『彼女』が抑えてくれた。でなければ、風の力で七君主を消した時、土の神剣の――属性の力はおそらく暴走していた」
 彼女が抑えてくれた。
 その言葉をもう一度、混血児は呟いた。
 藍色に沈んだ視線は、アルフェリア達が発った方角を、透徹の視線で貫いている。
「『二人』が『一人』になったとき、いったい何が起こるのか」
 それは、現と夢のはざまに漂う者が口にする、意味のない独り言に聞こえた。
 また、忘我の境地で未来を語る、預言者の啓示にも聞こえた。

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