Lost Words
    神は始め、天地を創造された。「光あれ。」――こうして、光があった。
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  第四話のあらすじ 
* * *
 闇の意思『七君主』の命により、ミルガウスから闇の石板を持ち出し、その結果として、アレントゥム自由市の崩壊を招いたカイオス・レリュード。
 その真意を隠し、石板を追う最中、一度はティナが退けたはずの七君主が復活し、その命を受けたダグラスが、ティナたちの前に現れた。
 また、裏切り、石板を持ち出すのではないか。
 カイオス・レリュードに対し、深まる疑惑の一方で、彼自身は、決してその真意を明かそうとしない。
 不穏な空気を漂わせたまま、ティナたちはシェーレン国『死に絶えた都』を目指して、キルド族の隊商に交ざり、砂漠を横断する。
 しかし、折からの強行軍や魔封書の濫用がたたり、カイオスは高熱を出して倒れてしまった。
 手を差し伸べたティナを冷たくはねつけ、姿を消した彼は、その直後に現れた七君主の手下『ダグラス』の魔法によって、意思を封じられ、七君主の意のままに操られてしまう。
 『不死鳥を操る女を殺せ』。
 その命令の下、ティナと、彼女を守ろうとする仲間たちに剣を向けるカイオス・レリュード。
 必死に剣をつかんで応戦するティナの脳裏には、不吉な自身の『夢』――。
 カイオスと自分が、剣をあわせ、その果てにカイオスが命を落とす――そんな『未来』の像が、はりついて離れなかった。

 その不安を押し殺し、カイオスを――その背後に存在する七君主を目指して死に絶えた都を訪れるティナたち。
 仲間たちとはぐれ、一人遺跡を彷徨うティナの前に、『空に透ける』一人の少年が現れる。
 自らを『カイオス・レリュード』と名乗った少年は、操られた青年の本心を垣間見せ、穏やかに問うた。
 『ミルガウスを取るか、世界を取るか。おねえさんは、そんな二択を突きつけられたら、どうする?』
 そこに、カイオスの行動や真意について、新たな可能性を見出したティナは、その後七君主の下に赴き、『夢の通り』、カイオスと肉薄する。
 しかし、混戦の中でカイオスを貫こうとした七君主の一撃を、自分が代わりに受けて『夢を変え』、その毒に倒れてしまった。

 ティナの決死の行動で、自分の意思を取り戻したカイオス・レリュードは、満身創痍の姿で、七君主に挑む。
 ティナを解毒する副船長や、見守るクルスとアルフェリア、そして、なぜか意識を手放してしまったアベルを後ろに、彼は七君主を倒すため、四属性魔法『水』使い、苦戦の末に七君主を『ダグラス・セントア・ブルグレア』の体から引き剥がすことに成功し、辛勝を納めた。

 その後、混乱の中で、そのローブの中が混血児と知れた副船長は、戦いに傷つき、力尽きたカイオスを治癒して消え、アルフェリアとクルスは、負傷した人間を負ってシェーレン国の首都アクアジェラードに赴き、館を確保した。
 副船長が混血児だったと知り、ショックを受けたアベルは、しかし、自身の中に沸きあがった声の正体に、気付くことはなかった。

 シェーレン国王都で、全快したティナは、そこで、属性魔法を使った反動で意識の戻らなかったカイオスと、始めて向き合う。
 自身の思いを涙と共に打ち明けた彼女に、彼もまた、静かに答えた。

 そして、戦い終わった『死に絶えた都』では、戦いの最中負傷した意思あるダグラスが、後を追ってきたジュレスとウェイに保護され、後には、一つ石の欠片が漂うばかりとなる。
 『石の欠片』――『ダグラス・セントア・ブルグレア』の体から引き離された七君主が、隠し持っていた闇の石板に宿り、再び干渉をかけようと動き出す――。
 その一方で、身体を取り戻した、本物のダグラス・セントア・ブルグレアは、長い間身体を共有していた七君主の、どす黒い気配に危機感を募らせながら、一つの地を目指していた。
 唯一つの地。
 彼の遥かなる故郷―第二大陸群中心国家『アクアヴェイル』―を…。

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